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埼玉・越生の新しい手みやげ開発プロジェクト〜前編〜

こんにちは。オクムサ・マルシェのスイーツ製造を担当するヨウコです。 2019年度は、女子栄養大学食文化栄養学科「地域食振興実習」を履修した学生さんと、埼玉・越生町の新しいスイーツを開発するプロジェクトがはじまりました。 約半年間かけて行うこのプロジェクト。 今回ブログにて開発からデビューまでの活動内容を前編・中編・後編の3回に分けてご紹介します。 はたしてどんなスイーツが完成したのでしょうか。 まずは学生たちのリサーチからはじまりました、、、 リサーチ1:4月〜5月 学生達は越生町を視察、町全体の雰囲気、直売所での品揃え、オクムサ・マルシェのお客様層や現状の商品などをリサーチしました。 リサーチ2:6月 地域食振興実習の教授が所有する越生町の梅オーナー畑の青梅を収穫。 翌日の女子栄養大学の学園祭で販売。そして梅仕事のワークショップを行いました。 今年の梅は収穫量が少なく、貴重な青梅となりました。 学園祭で販売した梅もすぐに完売御礼。 毎年楽しみに購入される方もいるそうで、 梅の魅力やお客様のニーズを学生達は把握しました。 リサーチ3:6月 6月9日梅園うめの駅にて開催される「梅フェア」でのリサーチとアンケート。 越生町で毎年開催される梅フェアは、 収穫したての生梅がずらりと並び遠方からも梅を求めて多くのお客様が集まります。 出店者さん達の梅を使った販売品を食べたり、100名以上のお客様にアンケートをして、どのような手土産のニーズがあるかを探りました。 リサーチ4:7月〜8月 オクムサ・マルシェが所属する越生町商工会青年部への、松本美建の松本裕一さん、清和学園副校長の市川剛志さん、関根木工の関根隆之さんへのヒアリングを行いました。また、梅農家の山口農園 山口由美さん、2年前に女子栄養大学との共同開発を行った越生こだわりとうふ藤屋さんへと続けてヒアリング。 全4回のリサーチを通して、少しずつピースが形になっていきます。 見えて来たのは、越生地域を振興するには、 “子育て世代”がキーポイントになってくるということ。 子育世代が越生町の魅力を実感し、発信し暮らしを楽しむ事が今後の地域振興に繋がるという結論にいたりました。 そこで生まれたのが、子どもから大人まで安心して食べられるスイーツであり、 人にあげても、もらっても嬉しいスイーツでした。 そして、学生達の様々な試作品やリサーチ結果から、 絞り込まれたのはロールケーキ。 それも、越生から見える外秩父山地の山々をイメージした生地に包まれたデザイン。「奥武蔵ロールケーキ」の誕生の瞬間でした! この山地をイメージした生地が、越生の名産品の梅と柚子をはじめ、 様々な旬の素材を包む事をイメージしたときのワクワク感は、 越生地域の振興とも重なり大きな期待を抱きます。 まず始めにデビューさせるのは、梅と柚子をつかった2品。 学生のアイデアでそれぞれの当て字を使って、使われるシーンへの想いを込めました。 嬉(う)めロール(梅) …人にあげてももらっても嬉しいがコンセプト 結(ゆ)ずロール(柚子)…人とひととを結ぶがコンセプト スイーツが決まれば、後は磨きをかけて、 より美味しく・地域の特性も活かして研ぎすませていくのみ。 生地には、埼玉県産の小麦粉「さとのそら」をブレンドし、 製菓用の小麦粉に風味と食感をプラスします。 砂糖はきび砂糖を使う事で、小麦の味を引き立たせる仕様にしました。 クリームに混ぜる梅ジャムは越生町のブランド梅「べに梅」を使用して手づくり。 なめらかで芳醇な梅の風味を活かしたクリームが完成。 柚子の方は、越生産の柚子を、果汁と皮とわたと種に分解し、 苦みのないクリアな酸味と、極細切りの皮がアクセントになる柚子のクリームになりました。 また、ロールケーキに包む際にそれぞれのジャムを部分的に配置することで、 味の変化を楽しめる仕上げになり、越生町の魅力を包みこんだ自慢のロールケーキが出来上がりました。 後は発表会と発売のデビューに向けてさまざまな準備を進めていきます!    
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